以下のような悩みを感じる人は多いのではないでしょうか。
- 貯金をしているだけではもったいないと感じていて、なにか資産運用を始めたい。
- 株に興味はあるが、サラリーマンなので日中、株価チャートに張り付くようなことは出来ない
- できるだけ少ない労力で、再現性の高い方法でリターンを得たい
そのような方におすすめしたい資産運用方法が「インデックス投資」です。本記事では、インデックス投資の特徴、メリット、デメリット、インデックス投資する場合のおすすめの投資対象。実際にインデクス投資を行うための方法等を解説します。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、「株価指数などの値動きと連動した運用成果を目指す投資スタイル」のことを指します。インデックス投資は、インデックス運用と呼ばれることもあります。
インデックスファンドは、日経平均株価が3%上昇したら、自分の投資資産も3%上昇するような投資方法です。
インデックスの例
株価指数 (インデックス)は、株価の全体的な推移を示すために様々な銘柄の動きを総合的に計算された指標のことです。また、株価指数は、株価以外にも、債権、不動産、金の価格など、様々なものに対して定義されています。例えば、代表的なインデックスには、以下のようなものがあります。
資産の種類 | インデックス例 | インデックスを構成している銘柄 |
---|---|---|
日本株式 | 日経平均株価 (日経225) | 東証一部上場銘柄のうち日本企業を代表する225銘柄 |
TOPIX (東証株価指数) | 東証一部上場全銘柄 (約1800銘柄) | |
外国株式 | S&P500指数 | 米国企業を代表する大型500銘柄 |
ダウ工業株30種平均株価 | 米国企業を代表する大型25銘柄 | |
NASDAQ | 米新興市場NASDAQ上場の全3000銘柄以上 | |
MSCI コクサイ・インデックス | 日本を除いた先進国22カ国の大・中型株のうち1300銘柄 | |
日本債権 | NOMURA-BPI 総合指数 | 国債や社債など日本債券の主要銘柄 |
外国債権 | FTSE世界国債インデックス | 先進国の国債 |
日本不動産 | 東証REIT指数 | 東証に上場する全てのJ-REIT銘柄 (40銘柄) |
外国不動産 | S&P 先進国REIT指数 | 先進国26カ国の主要REIT銘柄 |
これらは、インデックスの代表的なものに過ぎません。
インデックスは、株価の全体的な推移を示すために計算された指数で、世界には1万を超えるインデックスがあると言われています。
インデックスの値動き
これらの株価指数は、構成される銘柄の株価変化に伴い変動します。例えば以下のように5つの銘柄で構成される株価指数があったとします。この場合、各銘柄の株価の変化に伴い、株価指数が変化します。
インデックスは、株価の値動きに併せて変化します。市場が空いていれば、ほぼリアルタイムに変動します。
インデックスファンドとは
インデックスファンドとは、特定の指標と同じ値動きをするように運用される投資信託のことです。
S&P500指数や、日経平均株価といった指数そのものに投資をすることは出来ません。株価指数は銘柄の株価を元に、決まった計算方法で算出された数字にすぎないからです。
インデックスファンドは、あなたの代わりにインデックスを構成する銘柄を購入することでインデックス運用を行ってくれます。
投資信託とは?
投資信託とは、多くの投資家からお金を集めて、一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が、株式や債券等に投資を行う金融商品です。その運用成果は投資家の投資金額に応じて、分配されます。
インデックスファンドも、投資信託です。
米国株の市場平均に相当するS&P500では、500銘柄から構成されます。仮に全ての銘柄の株価が1株あたり100ドルだった場合、1ドル=1円として、500銘柄を購入するには最低でも500万円が必要になります。株価指数では時価総額によって構成比率が変化しますので、個人で株価指数と連動する運用を目指そうとすると、何千万円といった資金が必要になってしまうのです。
投資信託では、多くの個人から少額ずつ集めることで、大きな資金を作るため株価指数と連動する運用が可能になります。
アクティブファンドとインデックスファンドの違い
投資信託は、アクティブファンドとインデックスファンドの大きく2種類に分かれています。
アクティブファンドは市場平均以上のリターンを目指す
アクティブファンドは、ファンドマネージャーなど投資のプロが銘柄を厳選して投資を行い、市場平均を上回るリターンを目指して運用される方針のファンドをいいます。
市場平均とは、市場全体の値動きのことで、米国株式の場合は、S&P500指数やNYダウなどの代表的な株価指数が試乗平均として使われることが一般的です。
例えばS&P500指数が年間で10%上昇した場合、10%を上回る運用成績を得られれば、アクティブファンドとして成果があったと言えます。
アクティブファンドは、投資のプロが行うため、手数料は比較的高めに設定されています。
インデックスファンドは市場平均を目指す
インデックスファンドは、市場平均と連動し、市場平均と同程度のリターンを目指すファンドです。米国市場との連動を目指したインデックスファンドであれば、S&P500指数と同程度の値動きをするように設計されています。
あらかじめ連動対象とする株価指数が決められているため、ファンドマネージャーによる銘柄調査や選定などが不要で、機械的に運用されます。そのため、手数料はアクティブファンドに比べると相対的に低い水準に設定されていることが一般的です。
インデックスファンドは、特定の株価指数への連動を目指す投資信託です。インデックス投資では、アクティブファンドではなく、インデックスファンドを通じて投資をします。
ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドに負けている
アクティブファンドは投資のプロが銘柄調査や選定をして投資をしているならば、市場平均よりも良い成績を収めているものばかりかというと、実際はそうではありません。
過去10年間では、半数以上のアクティブファンドがインデックスをアンダーパフォームしています。米国株式については、87.5%のアクティブファンドがインデックスファンドに負けています。
また、過去10年間では、約半数以上のファンドが償還(投資家に投資資金を返金し解散)されています。
引用:SPIVA日本スコアカード – S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス
SPVIAスコアカードとは、アクティブファンドについて、それぞれのベンチマーク指数に対するパフォーマンスを1年、3年、5年、10年の投資期間に渡って報告されているレポートで、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社により発表されています。
アクティブファンドがプロの投資家に運用されているからといって、市場平均よりも良い成績を収めているとは限りません。
インデックス投資を行うなら、米国の株価指数に連動するインデックスファンドへの投資を検討することをおすすめします。
米国の株価指数は過去93年間で右肩上がり
過去33年間の世界と日本の株価指数の推移を比べてみます。
※ 米国の株価指数は、S&P500指数のデータを使用。1927年12月の株価を基準とした株価の推移を独自に指数化したものを使用。
※ 世界の株価指数は、MSCI オールカントリーワールドインデックス (MSCI ACWI)、日本の株価指数はTOPIXのデータを使用。1987年12月の株価を基準とした株価の推移を独自に指数化したものを使用。
過去93年間で、米国の株価は大きく上昇しました。また、ITバブル、リーマンショックと大きな暴落がありましたが、長期的には株価は右肩上がりとなっています。
当然株価チャートは過去のものに過ぎません。将来を約束してくれるものではありません。しかし、もし今後も米国の経済が成長し続けるとあなたが考えるなら、米国株は、魅力的なインデックス投資対象となります。
米国の株価は約100年の歴史で継続的に右肩上がりの傾向。大きな暴落も乗り越えて成長してきました。
日本の株価は過去33年間低迷
なぜインデックスの対象として、日本はおすすめではないのでしょうか。過去33年間の米国と日本の株価の成長率を比較してみます。
※ 米国の株価指数は、S&P500、日本の株価指数はTOPIXのデータを使用。1987年12月の株価を基準とした株価の推移を独自に指数化したものを使用。
過去33年間で、米国の株価は約14倍の成長を遂げたのに対し、日本の株価は横ばいの状態が続いています。1987年に米国にインデックス投資をしていれば、資産は大きく成長しましたが、日本だけにインデックス投資をしてた場合、資産の増加は出来なかったことになります。
インデックス投資では、低迷を続ける日本への投資ではなく、米国への投資を検討することをおすすめします。
インデックス投資は長期投資が前提
ITバブルでは7年間、リーマンショックでは6年間株価は戻らなかった
米国株の100年間の株価指数のチャートを見ると、ずっと右肩上がりですそのため、米国株へのインデックス投資を行えば、簡単に資産を増やせると感じますが、低迷した時期もありました。以下は、1998年から2013年の株価チャートです。
ITバブルの後は7年間、リーマンショックの後は6年間もの間株価は元に戻りませんでした。そのため、10年間のような単位では、投資した金額よりも資産が減ってしまうことは十分にありえません。
けれども、先程のチャートのように、長い目で見るとITバブルやリーマンショックも乗り越えて株価は成長してきました。
インデックス投資では、短期的には株価がもとに戻らない可能性もあります。10年、20年といった長期で投資する投資手法です。
インデックス投資は複利の力を活用した投資効果が期待できる
複利とは、利子にも利子がつくことです。例えばもともと100万円の金額が、1年後2%増えたとすると、102万円になります。その翌年も2%増えるとすると、102万円の2%の増加なので、104万円ではなく、104万円400円となります。この400円は、利子で増えた2万円に対しての利子になります。このように、利子に対して利子がつくことを複利と言います。
投資における複利の力
実際に、単利と複利がどの程度差が出るのか見てみます。以下のグラフは、100万円の投資資金を年利7%で30年間運用した時の結果です。
単利では310万円の結果に対して、複利では761万円と、2倍以上の差が生じました。このように、複利の力は長期投資では大きな効果を発揮します。投資を行う際は、できるだけ複利の効果が生きるような投資を行いましょう。
相対性理論等で有名なアインシュタインは「複利は人類最大の発明」と言ったそうです。
インデックス投資で複利の効果を最大限に活かすには
インデックス投資では、以下のことを守ることで複利の効果を最大かすることが出来ます。
- インデックス投資で複利の効果を活かすには、株価の値上がりで増えた分を売却しない
- 配当金は再投資する
- 長期間に渡って投資を行う
手数料が安いインデックスファンドを選ぶ
インデックスファンドを通じて投資を行うと、手数料がかかります。手数料はインデックスファンドによって異なりますが、運用資産に対して1%以下のものが多いです。
長期投資の観点では、手数料が低いインデックスファンドを選ぶようにしましょう。以下は、年利7%、手数料1%が2%のインデックスファンドに30年間投資をした場合の手数料の差です。
手数料が1%と2%のインデックスファンドでは、同じインデックスに投資をしても142万円もの手数料の差が生じました。そして、複利の力で手数料によるリターンの差も投資期間が長くなるにつれて拡大していきます。
長期投資を前提としたインデックス投資では、できるだけ手数料の安いインデックスファンドを選ぶようにしましょう。
長期積立で大きな成果を上げましょう
以下は、毎月3万円を30年間コツコツと利回り7%のインデックスファンドに積立を行った場合の最終積立金額です。
引用:積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
最終的には、約3,600万円の最終積立金額になりました。そのうちの投資元本は1,080万円で、残りの約2,680万円は運用によって得られた収益です。
毎月の小さな積立金額が、長期的には大きな運用成果を生みます。インデックス投資は、長期積立投資ととても相性の良い投資手法です。
インデックス投資のメリット
初心者にも理解しやすい
インデックス投資の考え方はとてもシンプルな考え方です。難しい理論の勉強やテクニカルチャートのような分析手法を使いこなす必要はありません。基本的には経済成長を信じ、買ったら保有し続けるだけです。
運用コストが低い
手数料はファンドによって異なりますが、多くのアクティブファンドは手数料を1%から3%程度に設定しているところが多いようです。一方で、インデックスファンドの手数料は0.03%から1%程度と、アクティブファンドに比べて相対的に小さいものが多いです。
手間がかからない
インデックス投資では、専門的な知識が必要となる銘柄調査や選定を行う必要はありません。空いた時間は、家族、趣味、仕事など、人生をより豊かにするために使うことが出来ます。
インデックスファンドの購入だけで、分散投資が出来る
投資の格言に、卵を一つのかごに盛るなという言葉があります。例えば一つの銘柄にだけ投資を行っていた場合、その銘柄が倒産したり大きく下落した場合には取り返しがつきません。以下はある銘柄の例ですが、2014年に最高値をつけて以来6年間ずっと低迷している状態です。
もし、2014年の上昇に身を任せてこの銘柄に全資金を購入した結果、その後回復せずに塩漬けになってしまう可能性があります。
インデックス投資で連動を目指す株価指数は、数百の銘柄に対して分散投資を行ってくれるため、一つ一つの銘柄の保有率は数%になります。そのため、仮に一つの銘柄が倒産あるいは回復不能な株価の下落が生じたしたとしても、株価指数への影響は小さく抑えることが可能です。
比較的再現性が高い
インデックス投資は、経済の成長の恩恵に預りながら資産を増やす投資手法です。米国株は今まで幾多の暴落を経てそれでも右肩上がりで成長を続けてきました。もちろん過去のデータが未来を100%約束してくれるわけではありません。けれども、比較的再現性の高い投資手法ということは出来ると思います。
インデックス投資のデメリット
短期間で大きなリターンは狙えない
インデックス投資は短期間で大きなリターンを得ることには向いていません。以下は、TESLAの株価チャートです。
2019年10月から2020年9月までの間に918%の成長を遂げました。仮に2019年の9月に、TESLAの株に、1,000万円を投資していたら、1年間で9,180万円になっていたことになります。
個別銘柄の売買では、このように短期間で保有銘柄が大きなリターンを産むこともありますが、インデックス投資は分散投資の性質上、各銘柄の大きなリターンもマイナスのリターンも平準化されます。そのため、インデックス投資では、短期間での大きなリターンを得ることが難しいのです。
退屈
インデックス投資は退屈です。一度購入したら保有し続けるだけの投資法のため、証券会社で一度積立投資を設定したら、やることがほとんどありません。そのため、手間がかからないことの裏返しになりますが、投資に刺激を求める人にとっては、面白くない、退屈な投資手法です。
インデックス投資のおすすめの方針
インデックス投資は、インデックスに連動する投資効果を期待する投資手法です。決まった投資方針があるわけではないですが、その投資効果を最大に高めるためには、以下の投資方針を守ることをおすすめします。
- インデックス投資では基本的に買ったら保有し続ける (経済成長に連動した運用成果を目指す)
- 毎月決まった額の積立投資 (収入の一部を投資に回すことで、投資を継続する)
- 配当金は再投資にまわす(複利の効果を最大化)
インデックス投資では基本的に買ったら保有し続ける (経済成長に連動した運用成果を目指す)
株価のチャートの下落を予測することは難しいです。
30年間に起こった大きな上げ相場の95%が、この期間の約7500取引日のうちのたった90取引日に起こった
ウォール街のランダム・ウォーカー
もし全取引日の1%強にすぎない90%を外したとすると、株式投資の高い長期平均リターンの大部分は実現しなかったことになる
ウォール街のランダム・ウォーカー
これは、インデックス投資家にとって必読書と言える「ウォール街のランダム・ウォーカー」からの引用です。
また、以下は世界最大規模の資産運用会社であるバンガード社のCEOティム・バックリー氏が、新型コロナウイルス感染症後の株価の乱高下の際に発したメッセージです。
私自身が30年業務を行ってきた中で、乱高下する市場を幾度も体験してきました。リプライシングは不可避であり、時には激しく変動しますが、常に予測不可能です。こうした状況では、パニックに陥り性急な行動をとるのは賢いことではありません。慌てて売却した投資家が、再び市場に参入するタイミングを見極めるのは容易なことではありません。実際、長期計画から離脱した投資家は、後悔することが多いのです。
バンガードCEOからのメッセージ:新型コロナウイルス感染症に関して
多くの著名な投資の専門家が、バイ・アンド・ホールドを勧めています。もし株価の乱高下で心配になることがあれば、これらの言葉を思い出して改めて投資方針が正しいか見直してみましょう。
毎月決まった額の積立投資 (収入の一部を投資に回すことで、投資を継続する)
以下は、約100年前に書かれた世界的名著「バビロンの大富豪」からの引用です。
【1】財布を太らせる。
バビロンの大富豪「7つの極意」 お金持ちはインカムゲインを重視する | マネーポストWEB
【2】出費・支出を管理し、予算を立てる。
【3】貯めた資金を寝かさず、増やしていく。
【4】財産を損失から守る。
【5】自分の住まいを持って、有益な投資対象とする。
【6】将来の収入(源)を確保・準備する。
【7】自分の能力・スキルを高め、もっと稼げるようにする。
これは、バビロンの大富豪である、アルカドが説く大富豪の7つの極意です。この中の、1番目の「財布を太らせる」とは収入の10%を貯蓄に回すということです。
100年以上前から積立は重要視されているように、とても強力な習慣です。毎月決まった額を投資に回すことで、長期的には大きな金額を投資に回すことが可能になります。
配当金は再投資にまわす(複利の効果を最大化)
インデックスファンドの中には、投資対象の銘柄から受取る配当金を投資家に支払うものがあります。受けとった配当金は、再投資に回すことをおすすめします。
もちろん配当金を受けとって使えば日々の生活に当てたり、贅沢品に使うことも出来ます。けれども、配当金でまたインデックスファンドに投資することで、配当金にも複利の力が働くことになります。
配当金は再投資に回し、複利の効果を最大化するようにしましょう。
インデックス投資の方法
実際にインデックス投資を行う方法は、色々ありますが、代表的なものは以下の4つです。
- 投資信託
- 海外ETF
- 国内ETF
- ロボアドバイザー
筆者のおすすめは投資信託です.
投資信託でインデックス投資を始める
投資信託の特徴は以下の通りになります。
- 100円から投資が可能
- 積立投資に対応している
- インデックスファンドの手数料は0.2-0.5%程度と比較的低い
- 配当金を自動的に再投資してくれる
最初は、米国に投資するeMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)、全世界に投資する全世界に投資するeMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー)から始めることをおすすめします。
投資信託 | 連動する指数 | 信託報酬(税抜) | 純資産額(億円) |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | S&P500 | 0.0968% | 1553.56 |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー) | MSCI ACWI | 0.1144% | 460.19 |
ここで信託報酬以外にも投資信託では、実質コストと呼ばれるものがかかります。以下の記事で解説しているので、併せてご確認ください。
ロボアドバイザーでインデックス投資を始める
リスク許容度に応じて、自動的に投資対象をバランスしてくれるロボアドバイザーも選択肢として考えても良いかもしれません。投資信託に比べると若干手数料は高めに設定されていますが、株式、債権、リートといった複数の資産クラスに分散投資してくれるなど優秀な機能を備えています。
ただし,手数料が1%と高めのため長期での投資には不適のため,できるだけ投資信託を選ぶのが良いでしょう.
- 1万円単位からの積立投資など、低価格からの積立が可能
- リスクに応じて自動的にポートフォリオを作成してくれる
- リスク許容度に応じて、株式、債権、金など様々な資産にバランス良く投資してくれる
- 自動的にリバランス(資産クラスの比率を調整)してくれる
- 配当金を自動的に再投資してくれる
- 手数料が1%と少し高め
株式以外にも色々と分散投資してみたいと考え、あれこれ自分で選択するのが面倒な場合はロボアドバイザーにまかせるのも良いでしょう。
まとめ
インデックス投資についてまとめてみました。インデックス投資は、以下のように三拍子揃った投資手法です。多くのメリットがあることから、投資の王道とも言われています。
- 経済の成長性に連動する投資手法のため、再現性が高い
- 分かりやすく簡単ではじめやすい
- 手数料が安い
また、実際にインデックス投資を行うには、以下から始めることをおすすめします。
- 投資信託:eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー)
インデックス投資は、時間を見方につける投資手法です。早く始めるほど良いことはありません。是非この記事をきっかけにみなさんがインデックス投資の魅力を理解して、インデックス投資の世界に足を踏み入れてくれることを願っています。
インデックス投資とETF、どちらにするか悩まれる方も多いと思います。12個の観点で網羅的に比較した、こちらの記事もご参考下さい。