インデックス投資には、大きく分けて投資信託とETFの2種類の方法があります。いずれもメリットとデメリットがあり、どちらが最良という事はありません。
最近の投資信託は、積立機能や低い運用手数料など、優れた商品が増えていますが、それでもETFで運用をしたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、海外ETFのデメリットを補う、SBIネオモバイル証券を使った米国株式のインデックスファンドに投資する手法について紹介します。
それでもETFが好き
投資信託のメリットは理解していても、ETFで運用したい方は多くいると思います。
- ファンド手数料に拘って、できるだけ手数料を小さく抑えたい
- 分配金を受け取りたい
- 理屈ではない。単純にETFが好き
海外ETFは、運用負担が大きい
海外ETFには、継続する上で多くのデメリットがあります。
- ドル転や分配金の米国税控除申請が手間
- 定期買付に対応している証券会社が少ない
- 少額からの購入に向いていない
国内ETFは海外ETFのデメリットを補うが、定期買付と少額購入が課題
国内ETFは、東証に上場するETFで主要なインデックスに対応
国内ETFとは、日本の証券取引所に上場しているETFで、S&P500等の海外のインデックスに連動しているETFのことです。以下は東証に上場しているETFの例です。S&P500、NASDAQ100、全世界株式といった主要なインデックスに対応した商品が揃っています。
対象指標 | コード | 名柄 |
S&P500指数 | 1547 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) |
NASDAQ100指数(円換算ベース) | 2568 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし |
MSCI ACWIインデックス | 1554 | 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 |
国内ETFは、定期買付と少額購入が課題
以下の表は、投資信託、海外ETF、国内ETFのメリット・デメリットをまとめたものになります。
観点 | 投資信託 | 海外ETF | 国内ETF (※1) |
---|---|---|---|
定期買付可否 | 可能 | 一部可能(※2) | 不可 |
ドル転の必要性 | 不要 | 必要 | 不要 |
米国税の二重課税控除申請 | 不要 | 必要 | 不要 |
購入単位 | 100円 | 1株 | 口数 |
分配金受け取り可否(※3) | 不可 | 可能 | 可能 |
手数料 | 大 | 低 | 中 |
※1 楽天証券、SBI証券、マネックス証券等の主要なネット証券会社
※2 楽天証券、SBI証券、マネックス証券等の主要なネット証券会社ではSBI証券のみが定期自動購入に対応
※3 分配金を受け取りたい視点でのメリット・デメリットのため、受け取れる場合を◯、受け取れない場合を✕としている
国内ETFは円で購入可能、分配金の二重課税控除済といった、海外ETFのデメリットが部分的に解消あれています。しかし、国内ETFにも定期買付への未対応、口数単位の購入単位といったデメリットが存在しています。
ネオモバイル証券によるETF定期買付は、投資信託と海外ETFのいいとこどり
ネオモバイル証券で国内ETFを購入することで、国内ETFの2つのデメリットが軽減されます。
- ネオモバイル証券は、国内ETFの定期買付に対応している
- ネオモバイル証券は、国内ETFも1株単位で購入可能
SBIネオモバイル証券は、以下のページから口座開設に進めます。
ネオモバイルは、国内ETFの定期買付に対応している
ネオモバイル証券は、定期購入に対応しています。主要なネット証券会社である楽天証券、SBI証券、マネックス証券証券では備えていない機能です。
ネオモバイル証券が備える定期買付は、積立の習慣を強制してくれる強力な機能です。
ネオモバイルでは、国内ETFも1株単位で購入可能
主要証券会社でETFを購入する場合、売買単位が決まっています。その多くは1口または10口です。売買単位が10口のETFは、1売買あたりの投資金額が数万円程度になるため、少額からの投資に向いていません。
主要証券会社での1売買あたりの投資金額
例えば、以下の指数に連動する国内ETFは1株あたりの株価は数千円ですが、売買単位が10口のため、1売買あたりの投資金額数万円となります。
対象指標 | コード | 名柄 | 株価(※1) | 売買単位 | 1売買あたりの投資金額 |
S&P500指数 | 1547 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) | 3,565円 | 10口 | 35,650円 |
NASDAQ100指数(円換算ベース) | 2568 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 1,986円 | 10口 | 19,860円 |
MSCI ACWIインデックス | 1554 | 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 | 2,060円 | 10口 | 20,600円 |
※1 2568の株価は2020年9月25日の終値。その他は2020年6月30日の終値。
ネオモバイル証券での1売買あたりの投資金額
ネオモバイル証券では、売買単位が1株のため、1売買あたりの金額が少額になります。
対象指標 | コード | 名柄 | 株価(※1) | 売買単位 | 1売買あたりの投資金額 |
S&P500指数 | 1547 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) | 3,565円 | 1株 | 3,565円 |
NASDAQ100指数(円換算ベース) | 2568 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 1,986円 | 1株 | 1,986円 |
MSCI ACWIインデックス | 1554 | 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 | 2,060円 | 1株 | 2,060円 |
例えばNASDAQ100に連動する海外ETF QQQに投資する場合を例に挙げてみます。ネオモバイル証券は、国内ETF2568/2569も約2,000円から購入可能です。
種類 | 名柄 | 株価 |
海外ETF | QQQ | 27,156円 |
国内ETF | 【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 19,860円 |
国内ETF(ネオモバイル証券) | 【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 1,986円 |
ネオモバイル証券経由で購入した場合、主要証券会社に比べ、少額から投資が出来るケースがあります。対象のETFがもともと1口単位の場合はネオモバイル証券でも1売買あたりの投資金額は変わりません。
投資信託、米国ETF、国内ETF(ネオモバ)のメリットとデメリット
最初のメリット・デメリットの表を、国内ETFをネオモバイル証券で購入した場合に置き換えてみます。
観点 | 投資信託 | 海外ETF | 国内ETF (ネオモバイル証券) |
---|---|---|---|
定期買付可否 | 可能 | 一部可能 | 可能 |
ドル転の必要性 | 不要 | 必要 | 不要 |
米国税の二重課税控除申請 | 不要 | 必要 | 不要 |
購入単位 | 100円 | 1株 | 1株 |
分配金受け取り可否(※1) | 不可 | 可能 | 可能 |
手数料 | 大 | 低 | 中 |
※1 分配金を受け取りたい視点でのメリット・デメリットのため、受け取れる場合を◯、受け取れない場合を✕としている
※2 楽天証券、SBI証券、マネックス証券等の主要なネット証券会社ではSBI証券のみが定期自動購入に対応
ネオモバイル証券での国内ETF買付は、ETFでのインデックス投資を行いたい方にとって、良い投資方法になりえます。
ネオモバイル証券で購入可能な主要なインデックスと名柄
ネオモバイル証券では、一部のETFは取り扱いがありません。自分が投資対象として検討しているインデックスに連動する名柄があるかは確認が必要です。
ネオモバイル証券で取り扱っている主要な国内ETF (全てではありません)
対象指標 | コード | 名称 | 信託報酬 | 価格 | 売買単位 |
S&P500指数 | 1547 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) | 0.15%程度 | 3,565 | 10 |
S&P500指数 | 2558 | MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 | 0.078%程度 | 9,390 | 1 |
S&P500®(TTM、円建て) | 1655 | iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF | 0.15%以内 | 2,356 | 1 |
S&P500指数(円ヘッジ) | 2521 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり | 0.15%程度 | 1,068 | 10 |
S&P500®(TTM、円建て、円ヘッジ) | 2563 | iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり) | 0.15%程度 | 2,110 | 1 |
NASDAQ100指数(円換算ベース) | 2568 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 0.25%以内 | 1,986 | 10 |
NASDAQ100指数(円建て、円ヘッジ) | 2569 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり | 0.25%以内 | 1,976 | 10 |
MSCI-KOKUSAIインデックス | 1680 | 上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI) | 0.24%程度 | 2,438 | 10 |
MSCI-KOKUSAIインデックス | 1550 | MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 | 0.15%程度 | 2,384 | 10 |
MSCI-KOKUSAIインデックス | 2513 | NEXT FUNDS 外国株式・MSCI‐KOKUSAI指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 0.17%以内 | 1,042 | 10 |
MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジあり) | 2514 | NEXT FUNDS 外国株式・MSCI‐KOKUSAI指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 | 0.17%以内 | 1,075 | 10 |
MSCI エマージング・マーケット・インデックス | 1681 | 上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング) | 0.24%程度 | 1,350 | 10 |
MSCI エマージング・マーケット・インデックス | 2520 | NEXT FUNDS新興国株式・MSCIエマージング・マーケット・インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 0.19%以内 | 928 | 10 |
cSI300 | 1554 | 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 | 0.24%程度 | 2,060 | 10 |
MSCI ACWIインデックス | 2559 | MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 | 0.078%程度 | 9,230 | 1 |
MSCIコクサイ指数(国内投信用 円建て) | 1657 | iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF | 0.19%以内 | 2,131 | 1 |
MSCIエマージング・マーケッツIMI指数(国内投信用 円建て) | 1658 | iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF | 0.23%以内 | 1,741 | 1 |
※ 2563, 2568, 2569の株価は2020年9月25日終わり値。その他の株価は2020年6月30日終値
他にも、金、REIT、先進国株式指数、国債といった多様なインデックスに連動する国内ETFに投資が可能です。
ネオモバイル証券の米国インデックス投資のメリット
ネオモバイル証券で、国内ETFのインデックスファンドに投資を行うことで、以下のような投資信託と海外ETFのメリットを両方併せ持ったハイブリッドの投資手法です。
- 分配金を受取ることが出来る
- ドル転や分配金の米国税課税控除の手間が不要
- 自動積立が可能
- ETFによっては少額から投資が可能
- 手数料を低めに抑えることが出来る
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ネオモバイル証券での口座は以下から開設可能です。スマホからでも簡単にできますので、是非口座開設だけでも進めておいて損はありません。
国内ETFだけではなく、もちろん、国内の個別名柄も1株単位から購入出来るので、気になった方は是非インデックス投資の方法の一つとして、試してみてください。
ネオモバイル証券で、国内版QQQの2568/2569を1株から定期購入する方法は以下で解説しています。
東証だと売買単位が10株以上でも、SBIネオモバイル証券では1株単位で購入できる国内ETFについては以下で解説しています。