2020年9月21日の米国株価は、NASDAQ100 +0.24%、NASDAQ -0.33%、S&P500 -1.09%、NYダウ -1.84%と引き続きマイナス傾向に終わりました。9/21の値動きは以下のようにまとめられます。
- 情報技術関連の構成比率が高い株価指数が好調な傾向となった
- セクター別では、情報技術関連の株価のみプラスで、その他のセクターは全てマイナスに終わった
- 欧州の再ロックダウン懸念から、航空関連は大幅に下落した
また、欧州各国のコロナによる感染者数と死者数の傾向も確認してみます。
情報技術関連の構成比率が高い株価指数が好調となった
以下のチャートは、9/21のNASDA!00、NASDAQ、S&P500、NYダウの値動きです。
情報技術関連の株価のみプラスで、その他のセクターは全てマイナス
情報技術セクターのみがプラスで終わりましたが、残りのセクター全てマイナスで終わっています。コロナ暴落時にも、情報技術セクターは、いち早い回復を行いました。
セクターごとの銘柄の騰落率です。情報技術関連は、ここ2-3週間程度、大幅な下落が続いていましたので、買い戻しが行われたようにも思えます。
欧州の再ロックダウン懸念から、航空関連は大幅に下落
S&P500構成銘柄の下落率TOP20の中には、米国主要航空会社が4社含まれています。
これは、欧州でコロナ感染第二派の懸念でロックダウンが再検討されていることから、航空業界の客足の回復の見込みの低下が、株価に反映されたものと考えられます。
[ロンドン 20日 ロイター] – ハンコック英保健相は20日、新型コロナウイルス感染症を巡り、英国は転換点を迎えているとし、感染拡大を防ぐための政府の規制に国民が従わなければ、全国的なロックダウン(封鎖措置)を再導入する可能性があると警告した。
英国、コロナ巡る転換点に 全面ロックダウン再導入も=保健相 | Reuters
参考 欧州各国の感染者数と死者数
イギリスの感染者数と死者数
イギリスの感染者数は増加傾向にあります。死者数は若干の増加はありますが、大きな増加傾向にあるようには見えません。
フランスの感染者数と死者数
フランスの感染者数は増加傾向にありましたが、少しダウントレンドにも見えます。死者数は、イギリスに比べると増加が大きく見えますが、大きな増加傾向にあるようには見えません。
スペインの感染者数と死者数
フランスの感染者数は増加傾向にありましたが、ダウントレンドに入っているようにも見えます。死者数は、イギリス、フランスに比べると増加傾向が大きいです。
まとめ
2020/9/21週の最初のマーケットでは、引き続き調整が入りました。ハイテクがプラスとなり、その他はマイナスで終わりました。セクター傾向の原因としては、欧州の再ロックダウン懸念による、航空関連の売却がありそうです。
今後も引き続き、欧州再ロックダウンの検討状況も確認しながらマーケットの状況を見ていきたいと思います。